1月より月1回開催してきました江陽館での城南区の出張講座、今期最後の開催です。
最後は「頭と体を使って脳を活性化」と題して物忘れと認知症についてです。
日頃の生活でふとした時に思い出せないこと、
これは年齢に関係なく誰にでもあると思います。
ただ、年齢を重ねるにつれ思い出せないことがあると、
「これは認知症?」と不安になる方もいらっしゃいます。
でも物忘れと認知症には違いがあります。
物忘れを自覚しているのに対して、認知症にはその自覚がなかったり、
体験したことの「一部を忘れる」が、認知症はその体験自体を忘れる。
その他にも認知症はヒントがあっても思い出せなかったり、
日常生活に支障が出来てきたりと、一見にたように見えて違いがあります。
今回は運動することで脳を動かし、
物忘れの予防に効果的な運動をしていきます。
予防の為に大切なこと
■生活習慣を整えること、と
■2つの作業を同時に行う
有酸素運動(身体を使う)と認知課題(脳を使う)の組み合わせ です。
例えば
・両手で親指・小指を交互にあげる
・腕を回して、上にくる手は親指を、下にくる手は小指をあげる
・ 足ふみしながら3の倍数で手をたたく
・身体を使って後出しじゃんけん
(出されたものに負けるのがポイント!)
といった具合に様々な要素を入れて身体を動かしました。
その他にも決められたルールにそって足を動かす運動(今回はラダーを使用)をしたりと、
どんどん頭と身体をつなげていきます。
参加者の中に趣味でダンスをされている方がいて、
やはり日頃から近い動きをされているようで、
足の運びもスムーズにされていました。
今回の一番大切なポイントは、
「出来なくても出来るように取り組むその過程が脳に一番良い」ということです。
出来ていてもなんとなくやっているだけでは脳は動きませんし、
出来ていなくても出来るまで頑張ることで脳は活性化していきます。
これを講義中は何度も声かけして、みなさん諦めずに取り組んでいました。
今期の出張講座はこれで終了。
他にも、もっと色々なテーマに参加したいという声もありましたので、
来期も定期的に開催していくことになりました。
今後も皆さんの健康な生活のお役にたてる講座を発信していきたいと思います。
ひとまず参加者の皆さん、お疲れ様でした。