2ヶ月おきに開催しているリハビリ教室。
今回は“O脚とX脚はなぜ膝が痛くなる？”というテーマで開催しました。
言葉としてはO脚やX脚って聞いたことがあると思いますが、そもそもどんな状態の脚のことなのかご存知ですか？
そういったわけで、O脚やX脚とはどのような状態のことなのか、なぜその脚になってしまうのか、なぜ痛みが出るのかをお話し、
参加されている皆さんの脚の状態をスタッフでチェック！O脚やX脚を予防する・進行しないための運動を実際に行いました。
O脚やX脚はどういった状態のことなのかをまずはご説明。
簡単に言うと膝が変形した状態のことで、病院では『変形性膝関節症』という病名だったりします。
変形性膝関節症は日本人には多いと言われており、特に中高年以降の女性で増える傾向にあります。
正常な膝が変形してきて、見た目がアルファベットの「O」の字や「X」の字の形になってしまった状態です。
この形の膝になってしまうと、膝の内側や外側に負担がかかって痛みが発生してしまうのです。
膝が変形してくる原因は様々ですが、今回は特に「姿勢」「筋力」「柔軟性」「体重」に注目してみました。
まずは「姿勢」。
姿勢が悪くなると腰や背中が曲がってきて、続いて膝が曲がってきて変形を引きこします。
次に「筋力」。
運動不足や加齢とともに低下する筋力ですが、膝回りには大きな筋肉がありますので、これらの筋力が低下すると関節が不安定になってしまい、結果として膝関節の中にある軟骨や半月板が傷つき、変形が起こっていきます。
続いて「柔軟性」。
身体が硬いと、膝関節やお皿の動きが悪くなります。この状態で正座やあぐら、階段の昇り降りを行うと関節の衝突で軟骨が傷ついてしまうのです。
最後に「体重」。
体重って・・・、やっぱり気になるところですよね。
増えると負担がかかるのはわかっているけど、って感じではないでしょうか。
実は歩くときに膝にかかる負荷は体重の3倍！、階段昇り降り時はなんと体重の6～7倍の負荷がかかるのです。
痩せなきゃ！って思いますよね。
骨や関節は一度壊れてしまうと、元の状態には戻りません。
変形しないように、変形がひどくならないような行動が大切になるのです！
では、皆さんの膝の状態を確認してみましょう。
自分で鏡を見てチェックしていただき、その後にスタッフによるチェックを行いました。
膝の間隔が3横指以上開いていたらO脚の疑いあり！です。
また、変形防止のために重要な筋力のチェックも行いました。
参加された皆さんは、ご自分の状態を客観的に確認できました。
いよいよ、膝が変形しないように、変形が悪化しないための運動を行います。
「姿勢悪化や変化」に対しては、筋トレとストレッチが効果的です。
背すじをのばしたり肩甲骨を寄せるストレッチを実施しました。
姿勢は運動をするときも大切ですよ。悪い姿勢では良い効果も得られないのです。
「筋力低下」には、やはり筋トレです。膝周りの筋力を強くする運動でやりやすい方法を皆さんで行いました。
座ってできる運動を多く行いましたが、じんわり身体が温まってきました。
「柔軟性低下」に対しては、お皿のストレッチを行いました。お皿を自分で動かすのですが、これは難しかったですね。
お皿ってどれ？お皿って動くの？という質問を受けて、スタッフが参加者のもとへ駆け寄りました。
最後に「体重増加」に対しては、有酸素運動が有効です。減量するときに、減らしたいのは“体重”ではなく、“脂肪”です。
軽めの負荷で行える少し早めのウォーキングや軽めのジョギング、水泳などがおススメです。時間は慣れるまでは短くてもかまいませんが、継続して行うことが大切です。
女性がなりやすい膝のO脚やX脚のお話でしたが、今回参加された方は偶然にも全員女性でした。
「まだまだ自分の脚で元気に歩きたい」「色々な場所に出掛けたい」「リハビリしているけど今以上膝が悪くならないように頑張りたい」と、皆さん一生懸命に取り組んでくださいました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
次回は2023年2月18日（土）に『肩・肩甲骨について』をテーマにしたリハビリ教室を開催予定です。
皆様のご参加をお待ちしております。
