今年度最初のリハビリ教室。
梅雨明けで暑くなってきたのでテーマは「熱中症」について。
睡眠時のこむら返りとの関係などお話していきます。
【こむら返り】
原因のひとつに、睡眠中は汗や呼吸で水分が失われ軽い脱水状態に。
そうして血流不良を起こし、ミネラルが減ったりバランスが崩れたりすると
こむら返りをおこしやすくなります。
対策として、
脱水状態→ 水分補給、栄養素の高い食事
筋肉疲労→ 体を温める、ストレッチ、栄養素の高い食事、日々の運動習慣
などがあります。
では寝ているときこむら返りになったらどうしたら良いか。
まずはストレッチ。
つま先をもって体に向かって引っ張る(10秒~20秒キープ)
ポイントは
・痛いけど焦ってしないこと
・無理に伸ばさないこと(筋肉を痛めます)
続いて運動している最中にこむら返りになったら?
・伸ばす方の足を後ろに引く
• つま先はなるべく真っすぐ向ける
これも焦らないこと、いきなり伸ばさないことがポイントです。
【熱中症】
熱中症は様々な条件が重なって起こります。
身体(年齢、体調不良、水分、塩分補給、暑熱順化、着衣ほか)
環境(高温多湿、急激な温度変化)
行動(活動強度と時間、休憩)
熱中症の注意点
・暑さに慣れる工夫(定期的な外出と運動)
・食事はきちんと摂れているか
・十分な睡眠、休憩
・尿は出ているか
・お茶や水を十分に飲んでいるか
・風通しの良い服装
・適切な室温、換気
・暑い時にはシャワーや体拭き
などが挙げられます。困った時の連絡先も確認しておくと良いでしょう。
・手足が痺れる
・めまいや立ちくらみがある
・こむら返りがある
・気分が悪い、ボーッとする
こんな症状を感じたら注意が必要です。応急処置として、
① 涼しい場所に避難させる
② 衣服を脱がせ身体を冷やす(脇や首すじ、股関節前)
③ 水分補給をする
④ 自力で水分が取れない場合には直ぐに救急要請
「今回ご参加いただいた皆さんは、こむら返りになられたことがある方が大半で、
こむら返りになるメカニズムについて、興味深く話を聞かれていました。
また、こむら返りになった時の対処法や予防法については、
実際に体を動かしながら行い、積極的に動いてくださいました。
熱中症については、チェックシートを使用して、現在の状況を確認していただきました。
今日から家族でチェックしてみますという嬉しいお言葉を頂き、
有意義な講義になったのではないかと思います。」