
明日も元気に暮らすために、
出来ることがあります
健康寿命という言葉をご存知でしょうか。
「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。
平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味します。
この健康寿命を延ばすために私達が取り組んでいるのが城南区出張講座です。




福岡市の城南区を中心に65歳以上の方を対象とした城南区出張講座を企画、開催。
これまで50件を超える出張講座を開催しています。
身体に負担の少ない歩き方や腰痛予防のストレッチ、認知症の予防等々、生活に深く関わるテーマを取り上げ、皆さんがこれからも元気に暮らすためのサポートです。
講師はドクター、理学療法士、管理栄養士がお伺いします。場所は公民館や集会所など様々。参加は無料です。
大人数で身体を動かしながらのコミュニケーションも良いですし、公民館までは遠くてなかなか行けないという方はお近くの集会所へ。
ご要望に合わせての開催が可能ですので、城南区のコミュニティで活動されている方、
(もちろん城南区以外の方もご相談ください!)お友達と集まっての運動をご希望の方、お気軽にご相談ください。
当施設内のSATA DREAM TOWER内ドリームホールやフィールドもご利用いただけます。
少しでも健康に楽しく暮らせるようお手伝いをしていきますので、
ぜひ地域のコミュニティにご参加いただければと思います。


これまで多くの方に出張講座にご参加いただいています。
2019年 | 4件 | 93名 |
---|---|---|
2020年 | 10件 | 87名 |
2021年 | 18件 | 255名 |
2022年 | 32件 | 504名 |
2023年 | 30件 | 610名 |
合計 | 1,549名 |
ご参加いただいている皆様
- 老人福祉センター寿楽園
- 高齢者自主グループクラブマウンティン
- 高齢者自主グループなごみ会
- 高齢者自主グループきずな会
- ふれあいランチの会
- 小松ヶ丘高齢者サロン
- 城南区食生活改善推進員協議会
- 堤ヶ丘校区食進会
- 片江校区歩こう会
- デイサービス「夢」 他


出張講座にご参加いただいた方の声

老人福祉センター寿楽園 園長 大坪勝幸 様
健康を軸とした講座は年々需要が高まっています。
定期的に講座が入れ替わるなかSATAさんの健康講座は応募が多く抽選という状況です。3年ほど前から来ていただいていますが、理学療法士から正しい体の知識を元に指導していただけるこの講座は参加者の皆さんも興味をもってご参加いただいています。
出張講座にご参加いただいた方の声

片江校区自治協議会 森田寿子 様
毎日の日課として1時間程度のウォーキングを30年ほど続けています。
それでも日頃動かさない関節や筋肉があるので、ストレッチや筋トレの重要性を指導していただけるのがとても助かります。
なかなか毎日出来ている訳ではありませんが、少しでも生活の中に取り入れられるように、今後も取り組んでいきたいと思います。
健康のために、できることからはじめましょう
運動は家でもできます
「運動は大切」とわかってはいても何をどれくらいやればいいのかわからないという方も多いと思います。
普段運動している方は今どれくらいなのか。現在運動していない方はできるところから始めてみましょう。

健康のために続けるって大切です
これまで多くの参加者の方々と出張講座で触れあう中でニーズの高いテーマがいくつかありました。
ここではいくつかのテーマをご紹介したいと思います。毎日どれかひとつでもチャレンジしてみてください。
(運動は痛みがない方に限ります。無理をしないようご注意ください。)
テーマ
肩 〜肩こり予防〜- 肩甲骨のストレッチ
- 首のストレッチ
- ドローイン(腹筋)
- 背中ストレッチ(姿勢)
- 膝伸ばしストレッチ(太ももまえ側)
- ヒップリフト(腹筋)
肩こり
頭部の重さ(6〜7kg)による肩の負担、肩の筋肉が緊張して⾎液の流れが悪くなるなどの原因があります。
[肩甲骨] 10回 ×2セット
- 肘を引きながら肩甲骨を寄せる


[首]
- 片方の手で頭を引っ張り横に倒しもう一方の手を上げ下げする
- 鎖骨の下に両手を添えて下になでおろすようにし、ゆっくり上を見上げる




腰
人口の約8割が一度は腰痛を経験していると言われています。姿勢が悪い、筋力の低下、体が硬くなることで腰痛になりやすいと言われていますがご自身でコントロールが可能です。
[ドローイン(腹筋)] 20回
- 仰向けに寝て、鼻から息を吸ってお腹を膨らます
- 口をすぼめてゆっくり息を吐きながらお腹をへこませる(遠くのろうそくを消さずに揺らすイメージ)
- 吐き切ったところで更に背中でベッドを押す


[背中ストレッチ(姿勢)] 20回
- 背筋を伸ばした状態で、左右に倒す。






膝
膝にかかる負担は体重の約3倍。体重のコントロールが負担軽減への第一歩!ひざまわりの筋力upも取り入れて負担を減らしていきましょう。
[膝伸ばし(太もも前側)]
- 背もたれにもたれず座る
- 膝を伸ばして3~5秒キープ→ゆっくり下ろす

[ヒップリフト(腹筋)]
- ドローインで使った腹筋を意識する
- 肩から膝まで一直線になるように


歩き方
正しい歩き方で運動することで転倒防止、関節の負担軽減、生活習慣病の改善、心肺機能の維持につながります。
[ポイント]
- 両手を上げて背伸びをした状態から目線をそのままにかかとを付けると良い姿勢が維持できます
- 90度に曲げた腕は後ろに引くイメージで




物忘れ
物忘れの予防に大切なのは生活習慣を整えることと、出来る限り頭と体を使って脳を活性化させることです。
[手指の運動]
- 右手の親指と左手の小指をたてる
- 右手の小指と左手の親指をたてる(交互に繰り返します)


福岡市がすすめる健康体操「よかトレ」
福岡市が運営している介護予防応援事業よかトレの、「実践ステーション」「高齢者生き活きパートナー」に登録しています。
足元気体操や、祝いめでた体操、黒田節体操など、6つの体操を「よかトレ」と名付けて推奨、高齢者が地域のコミュニティに積極的に参加し、楽しく健康に暮らせることを目的とした取り組みです。
当院が運営しているSATA DREAM TOWERにて、登録されているコミュニティへ会場の提供も行っています。

厚生労働省の取り組み「プラス10」
今より10分、体を動かすだけで健康寿命を延ばす事が出来ます。今運動をされていない方は何かひとつでも取り組むこと。今なにかしらの運動をされている方はプラス10分、どんな運動でも構いません。少しでも体を動かして健康寿命を延ばしていきましょう。厚生労働省でも様々な取り組みがされています。

スタッフメッセージ


運動を続けることの大事さ
大切なのは年のせいにして諦めないこと
加齢により心身が老い、衰えた状態を「フレイル」と呼びますが、
早い段階で対策をしていけば、元の健常な状態に近づけることが可能です。
大切なのは年のせいにして諦めないこと。
出張講座にご参加いただいている皆さんを見ていると、とても熱心に取り組まれており、できるだけ長く人の手を借りずに生活したいという意欲を感じます。
そんな皆さんの想いにお応えできるよう、これからも有益な情報をお届けしていきます。
また、私達は講座の最後に「続けることの大切さ」をお話しています。
講座の間だけでなく、ご自宅での生活の中に少しでも運動を取り入れていただきたい。今後もご自身で続けられるための工夫を一緒にしていければと思います。
福井 直亮
城南区出張講座企画 理学療法科科長