定期的に開催されている製薬会社主催の
骨粗しょう症治療webセミナーも今回で3回目。
冨重医師登壇です。
2020年1月~2022年10月の期間で当院で骨粗鬆症精査を行った患者さんは250人(男10人,女240人)
平均年齢76.9歳、と圧倒的に女性の割合が多い傾向にあります。
このなかで当初から骨粗しょう症が気になって病院に来られた方は僅かで、大半の方が骨折で受診され、
その時に初めて骨密度が低い、自分が骨粗しょう症の疑いがあると知ることがほとんどです。
ご自分の体を知るため、女性の方が意識的に通院していることがわかります。
治療には投薬や自己注射などの方法があります。
患者さんの中には骨折の治療が終わると通院が滞ってしまったり、
最近ではコロナ禍で通院が出来なかったり。
様々な理由で治療が継続できないこともありますが、
大切なのは現状を受け入れどう取り組んでいくかという患者さんとご家族、医師の姿勢です。
当院の今後の方針として医師だけでは無く、歯科医、看護師、薬剤師、
栄養士、ソーシャルワーカーなど地域まで一体となってサポートする体制を整えていきます。
(これをリエゾンサービスと呼びます)
上記に歯科医が入っていることに意外と思われるかもしれませんが、
骨粗しょう症の治療に用いられる骨吸収抑制薬は、稀に口腔内に副作用が起きる場合があります。
また、治療に際して、栄養状態の改善が必要な方が多くおられるので、
歯科医による口腔内の継続した治療や経過観察、あわせて栄養士による食事指導なども取り入れて行っています。
当院では骨密度検査を受けることができます。
また、冨重医師の診察で骨粗しょう症への対応も可能ですのでご相談ください。