年明け初めてのリハビリ教室開催です。
テーマは「転倒と認知の関係」。
心当たりある方もいるのではないでしょうか。
歩くためにはこのような要素が必要とされています。
・筋力
・バランス
・姿勢
・柔軟性
但し、運動機能が高い高齢者でも5人に1人が
年に1回は転倒しているというデータが出ており、
上の要素を鍛えるだけでは不十分です。
この要素の他に重要なのが「デュアルタスク」
といわれているもので、
「二重課題」2つのことを同時に行うことをいいます。
【日常生活におけるデュアルタスク】
・水の入ったコップを持って歩く。
・歩きながら会話する。
また、転倒の約7割が「状況判断ミス」というデータも出ています。
それだけ意識と体は密接だということがわかります。
足踏みしながら指定された部位を順番にタッチ。

同じく足踏みしながら色を順番に言うトレーニング。

このデュアルタスクはトレーニングによって向上することが知られており、
筋力トレーニングだけを行ったグループに比べ、
デュアルタスクトレーニングを追加して行ったグループは、
転倒した人の割合が半分以下になるという調査結果も出ています。
普段の生活の中で、デュアルタスクという一面も意識して過ごしてみてください。
(作業療法士 林)
