一般X線撮影
ヴェルヘルム・コンラート・レントゲン博士(ドイツ人物理学者)が1895年11月8日に異様な光を発見しX線と名づけました。
この功績により第一回ノーベル物理学賞を受賞しました。
この検査は、体の内部の状態を知るためにX線が物質を透過する性質を利用して骨や軟部組織、ガス(空気)などを画像に描出します。
一般X線(レントゲン)検査の注意とお願い
- 1.
- 検査をする身体の場所によって画像に影響を及ぼすモノ*は、外していただくことがあります。検査着をご用意しておりますが、検査当日はなるべく着替えやすい服装でお願い致します。
※金属類、プラスチック類、カイロ、エレキバン、湿布など
- 2.
- 検査中、正確な位置を合わせるため身体に触れる場合がございます。
- 3.
- 検査内容や撮影室の状況により撮影順序が前後することがあります。ご理解とご協力をお願い致します。
- 4.
- 妊娠中もしくは妊娠の可能性がある場合は、事前にスタッフへお申し出ください。
MRI(磁気共鳴画像診断装置)検査
MRIは磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging )のことで、とても大きな磁石(約13t)と電磁波を利用して人体のあらゆる場所を画像化します。
CTとよく似ていますが、MRIは全く異なる検査になります。CTはエックス線を使用して検査を行いますが、MRIは磁場と電磁波を使用するのでエックス線による被ばくはありません。
検査時間は、目的や患部によって異なりますが、1回5分くらいの検査を3~5回行い全部で15~30分で終了します。(30分以上かかる場合もあります)
禁忌事項に該当する場合は、検査ができないことがあります。今一度お確かめください。
禁忌事項
- ● 心臓ペースメーカー・冠動脈ステント・脳動脈瘤クリップなどの金属類(磁性体)が体内にある方
- ● タトゥーや刺青がある方
- ● 妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方
当院のMRI装置の特徴
- 1.
- 快適なMRI検査
従来の筒型MRI装置より開放感がありますので、閉所恐怖症の患者様でも検査が可能です。また、検査時に出る音も静かなため不安も少なく、より快適な検査ができます。
- 2.
- 磁場中心で撮影可能
検査台の横移動が可能なため、従来の筒型MRI装置ではできない正中をはずれた部位(肩関節・膝関節など)を磁場中心にセットできます。
※磁場中心が最も高画質になります。
- 3.
- 体格の大きい患者様の撮影が可能
従来の筒型MRI装置に適応できない体の大きな患者様も検査ができます。
※体重制限は、130kgまでとなります。
- 4.
- 安全性
低磁場(磁石の力が弱い)のため吸着事故などの危険性は低くなっています。
ヘルニア
腱断裂
検査までの流れ
- 1.
- 当院にて受付をしていただき、待合室にてお待ちください。
- 2.
- お時間になりましたら、担当者が検査室前にご案内致します。
- 3.
- 検査専用ロッカーに、貴重品・金属類などを保管していただきます。
※ロッカーの鍵は検査室内に持ち込めます。
- 4.
- 検査室内にて、金属類の付いた衣類を検査着に着替えていただきます。
また、体に付着している金属類なども外していただきます。
- 5.
- 検査直前に、放射線技師による簡単な説明と質問をさせていただきます。
- 6.
- 検査台に仰向けに寝ていただき、体の各部分を固定させていただきます。
- 7.
- 検査部位が装置の中心に移動して、検査開始となります。
携帯電話、腕時計、指輪、ネックレス、ピアス、イヤリング、ヘアピン、鍵、クレジットカード、キャッシュカード、プリペイドカードなど
体に付着している金属類など補聴器、治療用針、エレキバン、使い捨てカイロ、入れ歯など
※不明な点は、放射線科スタッフまでお問い合わせください。
検査中の注意点
- 1.
- 検査中に体が動いてしまいますと、画像が乱れて検査ができなくなります。
- 2.
- 検査中は「ドンドン」「ガーガー」という連続した音が鳴りますが、影響はございませんので動かないようお願い致します。
- 3.
- 検査中は検査担当者とマイクでの会話が可能です。室外に知らせるブザーをお渡ししますのでご安心ください。
- 4.
- 検査中に機械や検査台などは動きませんのでご安心ください。
CT(コンピュータ断層撮影装置)検査
当院のCT装置は、2016年7月より16列マルチスライスCT装置に更新しました。以前のCT装置より薄いスライス(0.625mm)が可能になり高画質の画像が得られ、撮影時間の短縮、低被ばく機能など患者さんに寄り添うCT装置になっております。
近年ではCT(Computed Tomography : コンピュータ断層撮影)装置の性能が劇的に向上しており、輪切りの断面画像だけではなくあらゆる方向から画像を再構成できる技術が発達しています。
当院のCT装置も任意方向による再構成を採用しており、骨折の有無・状態や骨形状の確認それから関節内骨片精査などレントゲン検査では分かりづらい病変を描出しています。
検査中の注意点
- 1.
- 検査する場所に金属類や付着物がありますと画像に影響を与える場合がございますので、外して検査を行います。
また、衣類に金属類がある場合は検査着に着替えていただくことがあります。
- 2.
- 検査する場所によっては辛い体勢をお願いする場合がございます。予めご了承ください。
また、検査中に動いてしまうと検査ができませんので、辛い場合などは担当の放射線技師にお尋ねください。
- 3.
- 妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方は検査ができませんので、担当医や放射線科スタッフにお申し出ください。
骨折
(3D-CT)
X線骨密度測定
当院は、2016年4月に高精度、高速測定、低被ばくを可能にした最新式躯幹骨用Ⅹ線骨密度測定装置を新たに導入しました。